書く実験の記録

#779 遅さを拾うメモ

思いついたことをどうしても忘れてしまうので、メモをもっと取ることにした。それも「取る」という心がけではなく、「取る方法」を考えてみた。

とりあえず iPhone の横のボタンにボイスメモを設定して、押せばすぐに録音できるようにした。しかし今のところ録音したデータというのは、バラバラというか──いや、バラバラではないね。まだそこにあるだけなので、それを自動的に1箇所に集約するような処理をする必要がある。それはまだ組めていない。どのくらい時間がかかるのかはちょっとわからない。

しかし、そうだな。なんとなく思うけれども、多分部屋を探せば子供の頃のメモ帳──子供の頃といっても、まあ何歳ぐらいかわからないけれども──学生時代のノートだとか、そういったものはきっと出てくる。だけど考えてみたら、今から10年前の、もうパソコンとかが普及してしまった後の、スマートフォンとかも多分ある時代のメモっていうのは、おそらくちゃんと残っていない。探しても難しいだろう。例えば昔の携帯にしたメモとかね。これは結構もったいないなとやっぱり思う。

かといって何でもかんでもアナログのメモにしていくと検索性が良くないし、結局この「検索」というものと「紙のメモ」というものの相性というか、結局のところそこに尽きるんだよね、と思っている。

あとは単純に、やっぱりこうやって音声入力をする──今これは音声入力をしてるんだけれども──音声入力をした場合のスピードと、手書き入力をした場合のスピードっていうものは、音声入力した方がやっぱり早い。断然早いわけだ。キーボード入力よりもやっぱり音声の方が早いわけだしね。

しかし、これは早いから良いということにもならないかもしれないとは思っている。つまり、音声入力をした時よりキーボード入力をした時の方がまだ時間があるし、キーボード入力をした時より手書き入力をした時の方が、まだ時間があるかもしれない。ちょっとこれはどちらが早いかよくわからないけれどもね。

しかし、そうやってある種の「遅さ」を獲得するということ──その間に何かを考えるということ──が、決定的に文章の質を変えるということはなんとなく自分でも分かっているし、「遅いこと」というものは必ずしも悪いものだと言うべきではないのかもしれない。

しかし、そうだな。なんだろう、結局このメモの問題っていうのは、ずっと何かにつきまとっている気がする。

最近、知り合いで紙のカレンダーと紙のメモ帳に戻してみるという友人がいた。なかなか面白い試みだと思っているし、仕事によっては多分うまくいくんだろう。ただ、自分の場合はやっぱりオンラインのカレンダーの便利さみたいなものはあるし。しかし、それもまた「何月何日に何をしていたのか」っていう記録が紙に残っているというものの良さに比べると、難しいことがあるんだろうなと思う。

「残っている」ということを重視するのか、または「今現在のスピード」を重視するのか。まずはその2つが選択肢だと思っていて。しかし実は、その「残っているか」「残っていないか」ということ以外にも、「今を重視するのか」「未来に残っていることを重視するのか」ということ以外にも、「今この時点で間違いがあるんではないか」という視点はきっとある。

手書きで何かをするようにして、それを必ず写真を撮って取り込む。そして文字起こしは勝手にやっておく。つまり、それで検索性があるようにするというようなことはできるだろう。しかし、なんだろうな。まあそういったアプリとかサービスとかはあるんだけれども、できればそういういつ終わるかもしれないサービスに頼るのはあまり嬉しくはなくて、変換の部分だけを何かに頼るのは別に悪くないだろう。それが終わったとしても成果物は残るからね。

しかも、できるだけおそらくシンプルなテキストとか画像を──シンプルなと言っても、テキストと画像がくっついている時点でマルチメディアなんだが──そういった問題というか、選択肢がいくつか出てきて難しい部分になる。

しかし、そうだな。どうしたらいいのか。もっと気軽にいろんなものを印刷して、ノートみたいなものを作ったらいいのか。それとも、全ては諦めて──「全ては諦める」って言い方はあまりよくないけれども──その現在のスピードに頼るというか、スピードを上げることを重視して、すべてをデジタルで済ませるのか。

以前、全てをデジタルで済ませることにチャレンジしてみたけれども、それ自体はやっぱり悪くなかった。良い体験だったし、紙のメモ帳も好きなんだけれども、1つは荷物の重さが増えるということ。そしてやっぱり、結局デジタルとアナログで分散してしまうということだね。

昔はシンプルだったな。メモ帳に書いていた。

2025-11-05

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